PowerShot G11がやってきた
大ヒットだというE-P1は人のウケはいいものの、メニューをはじめ使い勝手にクセがあるのも事実。パンケーキレンズとのセットを買ったけど、このレンズも色のノリは悪くなくボディとのバランスも良かったけれど、何となくシャープさにかけて眠い描写が気になっていた。
質感の高さと吐き出すデータの素性の良さは気に入っており、かなり満足しているものの、人にはちょっとお勧めできない……そんな機械がE-P1だと思っている。
結局、Fマウントアダプタをつかって昔のニッコールレンズで遊ぶことが多くなり、毎日持ち歩いてスナップを撮ったり、仕事で使うといったことはしなくなっていた。
そんなワケで、つぶしの利くコンパクトが欲しいなあ……常々そんなことを思っていた。GRD IIIを買うのが一番倖せになるのはわかっている。リコー伝統の使えない高感度が劇的に改善されていて、しかも明るいF1.9のGRレンズ。あぁ、使ってみたい。
とはいえ、最安でも5万5000円前後という金額は、ちょっとキツイ。5万切ればイキオイでポチってしまうこともあるだろうが、まだかろうじてワタシの理性は「おまえ、そんな余力ねーだろ」と、冷静な判断を下していた。
とはいえ、取材の仕事でコンパクトが無いのは怖すぎる。メインの一眼レフがコケたときにリカバリーできないのは、2度目がない取材では致命傷だ。でもボディを2つもって歩くほどの元気もなく、使いでのあるコンパクトカメラの導入が必要だった。
そして見かけた、PowerShot G11。なんと4万を切る価格で売られているではないか! G10の時は、ここまで値段下がるの、こんなに早かったけか。まあ、今求めている要求にばっちりな機種であるワケで、思わずポチってしまったという次第。(なげーよ)
一通り触って見ての印象は、「すげーよくできてる」。バリアングルファインダーは使いやすいし、光学ズームの領域も十分だ。写りもいい。カメラ然としたスタイルと質感は、所有感も満たしてくれる。
下の写真は、E-P1+マイクロニッコール 105mm F4とPowerShot G11の画像を等倍で切り出したもの。アスカカワイイよ、アスカ。
画素数の違いによる大きさの違いはカンベン。マクロは結構がんばってる。1/2倍とか求めなければ、十分だ。
色のノリかたはキャノンらしいハデ目なもの。赤つええなあ。こっから更にこってりした色彩にできるモードとかあるのは、やり過ぎじゃね? と思う。正直、あんまり好みじゃない。
とはいえ、かなり使いでのある機械。これでしばらくは戦える。がんばって稼がねば。